概要

一般的な三相PVインバータは、系統電圧が均衡した状態で動作するように設計されています。しかし、電力会社電力メーターの電圧範囲外にある低電圧配電網では、系統不均衡状態が頻繁に発生します。このような状況下では、従来の制御方式を採用した一般的な三相PVインバータは性能が低下し、電力損失、DCバスの電力振動による長期的な信頼性の低下、過負荷やトリップといった問題が発生する可能性があります。このウェビナーでは、系統電圧不均衡状態における三相PVインバータの最適な制御方法をご紹介します。

2019 年 8 月 8 日木曜日にオーストリア工科大学の Zoran Miletic 氏が行った録画されたウェビナーをご覧ください。

ゾラン・ミレティック氏は、20年以上にわたり再生可能エネルギー用途向けパワーエレクトロニクスコンバータの製品開発をリードしてきた上級電気技術者です。カナダのXantrex Technology Incや、欧州およびカナダのSchneider Electric Solarといった大手企業で勤務しました。2014年からは、オーストリア工科大学(AIT)に勤務しています。数kWから数百kVAまでの太陽光発電用MPPT充電コントローラ、単相および三相太陽光発電インバータのパワーエレクトロニクス設計と制御手法に関する経験を有しています。IEEEのシニアメンバーであり、米国および国際的な実用特許を複数保有しています。

参加者は以下の内容について学びます:

  • 最先端の制御を備えたPVインバータにグリッド電圧の不均衡がどのように悪影響を及ぼすか
  • コントローラハードウェアインザループテクノロジー(C-HIL)を活用してグリッドアンバランスの影響を評価する方法
  • グリッドアンバランスに対抗するための高度な制御を設計する方法
  • コントローラハードウェアインザループテクノロジー(C-HIL)を活用して、グリッドアンバランスに対するPVインバータの高度な制御を検証する方法

講演者

ゾラン・ミレティッチのヘッドショット。
ゾラン・ミレティッチ
シニアリサーチエンジニア
AIT - オーストリア工科大学