詳細な説明

HIL4キャリブレーションカードとHIL6キャリブレーションカードの詳細な説明

操作方法

HIL4 キャリブレーション カードと HIL6 キャリブレーション カードはどちらも同じように動作し、次のような高レベル ルーチンを提供します。

  1. テストルーチン - デジタル、アナログ、PSUセクションのエラーをチェックします
  2. テストおよびキャリブレーションルーチン - すべてのアナログチャンネルをキャリブレーションします

テスト ルーチンは次の手順で構成されます。

  1. デジタル出力(DO)はデジタル入力(DI)を介してテストされます
  2. アナログ入力(AI)は、キャリブレーションカードの電圧リファレンス(VR)セクションを介してテストされます。
  3. アナログ出力(AO)はAIを介してテストされます
  4. 電源はAIを介して測定されます

テストとキャリブレーションのルーチンは次の手順で構成されます。

  1. テストルーチンによって、I/O全体の障害が緩い許容範囲でチェックされます。
  2. AIはVRセクションを介して調整されます
  3. AOはAIを介して調整される
  4. テストルーチンによって、I/O全体が厳しい許容範囲で再度チェックされます。

これらのルーチンを実行するために使用されるコンパニオン アプリのスクリーンショットと詳細なガイドは、テストおよびキャリブレーション ツールで入手できます。

レイアウト

図 1に示すように、ボードには次の主要なセクションがあります。

  • HILアナログコネクタ
  • HILデジタルコネクタ
  • DOステータスインジケーター
  • PSUステータスインジケーター
  • リレーマトリックス
  • 電圧基準
1 HIL 4/6キャリブレーションカードのレイアウト

HILアナログI/O

このコネクタは、サポートされている HIL デバイス上のアナログ I/O コネクタからすべての信号を取得し、リレー マトリックスにルーティングします。

HILデジタルI/O

この96ピンDIN41612メスコネクタは、サポートされているHILデバイスのデジタルI/Oコネクタとインターフェースします。このコネクタからの信号はループバック方式で配置され、各デジタル入力チャネルは対応するデジタル出力チャネルに物理的に短絡されます。

リレーマトリックス

このセクションでは、テストおよびキャリブレーション機能をサポートする方法で信号をルーティングします。

PSUおよびDOステータスインジケーター

テスト対象の HIL が期待どおりに動作していることを確認するために、PSU セクションと DO セクションの両方に、チャネルごとに 1 つの白色 LED が搭載されています。

HIL 上のユーザー PSU セクションが動作中の場合は、PSU ステータス LED をオンにする必要があります。

DO が論理ハイ レベルに切り替わるたびに、DO ステータス LED がオンになります。

電圧基準

キャリブレーションアルゴリズム全体の基盤となるのは、2つのLM4030AMF-4.096シャント電圧リファレンスです。これら2つのリファレンスは、図2に示すように、+4.096 Vと-4.096 Vの2つのリファレンスレベルを形成します。

電圧リファレンスICの値はTyphoon HIL工場で測定され、図3に示すように校正カードに印刷されます。測定値は1年間有効です。

2電圧基準部の回路図
3電圧基準工場測定値