PVモード生成

このセクションではPV生成モードについて説明します

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PV生成モードでは、 PVファイルジェネレータが標準データシートのPVパネルパラメータに基づいてPVパネルファイルを生成します(図1 )。生成されたPVパネルファイルは、HIL SCADAアプリケーションで開くことができます。SCADAは、指定されたPVパラメータと選択された温度および日射量に基づいて適切なIV曲線を生成します。日射量と温度の値は、シミュレーション実行中に変更できます。

使用できる PV モデル タイプは、詳細EN50530 互換正規化 IV の3 つです。

PVファイルの詳細設定図1 )は、デフォルトで標準のデータシートに記載されているPVパネルパラメータに基づいて事前設定されています。 「負電流を許容する」オプションがオンになっている場合、PVパネルはブロッキングダイオードが存在しないかのように動作します。

1 PVファイルの詳細設定

EN50530 PVファイル設定図2 )は、デフォルトでEN50530規格に準拠するように事前設定されています。一部のパラメータは既に設定されているため、詳細PVモデルと比較するとパラメータセットが削減されています。PVタイプを「ユーザー定義」に設定した場合は、既存のパラメータに加えて、追加の技術パラメータを変更できます(図3 )。

2 EN50530 PVファイルの設定
3ユーザー定義のテクノロジー設定を含むEN50530 PVファイル設定

重要な点は、FFu(最大電力点対開回路電圧比)およびFFi(最大電力点対短絡電流比)パラメータを自分で変更する場合、適切な結果を得るために、技術に応じた補正係数Cv、Cr、Cgも変更する必要があることです。これらの値は各技術ごとに実験的に求められており、cSiおよび薄膜技術の場合は波形ジェネレータに既に設定されています。

すべてのPVパネルパラメータを設定したら、 「プレビュー」ボタンを押します。PVファイルジェネレーターは、PVパネルパラメータと選択した日射照度および温度に基づいて計算されたPVパネルIV曲線(図4 )を表示します。

注: PVパネルの.ipvx設定ファイルには、PVファイルの設定パラメータのみが含まれています。生成されたプレビュー曲線、温度、および日射量はPVパネル設定ファイルには保存されません。
4 PV生成モードを選択した場合のPVファイル設定のプレビュー

PV パネル パラメータと選択した放射照度および温度値に基づいて計算された PV パネル IV 曲線は、 [正規化された IVとして保存] オプションを選択した場合、正規化された IV曲線として保存できます。

5計算されたIV曲線を正規化IV曲線として保存するオプション

正規化IV PVモデルタイプは、任意のIV曲線を表すx軸およびy軸データセットで構成されるPVファイル設定を作成するために使用されます。データポイントは、インポートされた.csv(カンマ区切り値)ファイルで指定されます。

6正規化されたIV PVファイルの設定

PVモデルタイプが正規化IVの場合、 PVファイルジェネレータは、PVファイルパラメータと、指定された短絡電流Iscおよび開放電圧Voc値に基づいて計算されたIV曲線のプレビュー(図7 )を表示します。これらの値は、xデータセットとyデータセットを正規化するために使用されます。この場合、短絡電流と開放電圧の値は、シミュレーション実行中に照度と温度の値の代わりに変更できます。

7 . PV生成モードが選択され、PVモデルタイプが正規化IVの場合のPVファイル設定のプレビュー