スタンドアロンHIL SCADA
このセクションでは、スタンドアロン HIL SCADA ツールについて簡単に説明します。
スタンドアロン HIL SCADA の主な目的は、利用可能な通信プロトコル (たとえば、特別なシリアル接続ウィジェットを使用したシリアル接続) またはユーザー固有の Python コードを使用して、PC に接続されたハードウェアの制御および監視環境として使用することです。

注:スタンドアロン HIL SCADA は、通常の HIL SCADA と併用できます。
注意:スタンドアロン HIL SCADA は HIL シミュレーションの制御には使用できません。
HIL SCADA をスタンドアロン モードで実行するには、Windows のスタート メニューにあるショートカットを使用するか、コマンド ラインから起動します。
使用方法: typhoon_hil sa_hs [--fullscreen] [--panel CUS_FILE] [--start] オプション引数: --fullscreen HIL SCADAツールをフルスクリーンで実行する --panel CUS_FILE 指定されたHIL SCADAパネルファイル(*.cus)をロードする --start シミュレーションを開始する
「sa_hs」オプションは「Standalone HIL SCADA」の略です。
何らかの理由でデフォルトのパスにtyphoon_hilが含まれていない場合は、Typhoon HIL Control Centerの実行ファイルに対して直接コマンドを実行できます。例:
C:\>cd "C:\Program Files\Typhoon HIL Control Center 2019.4\"
C:\Program Files\Typhoon HIL Control Center 2019.4>typhoon_hil.exe sa_hs <<commands>>
前述の通り、スタンドアロンHIL SCADAは通常のHIL SACADAの機能サブセットです。そのため、一部の機能とオプション(下記参照)はご利用いただけません。
- コンパイルされたモデル(.cpdファイル)を読み込むことはできません
- モデル設定(.runxファイル)の読み込みは利用できません
- モデル設定コントロールドックは利用できません
- HIL APIとSchematic Namespaceは事前にインポートされておらず、SCADA名前空間では使用できません。
- すべてのモニタリングウィジェットでは、式データ型のみが利用可能です。
- 以下にリストされているウィジェットは、スタンドアロン HIL SCADA では使用できません。
- キャプチャ/スコープ
- 周波数応答
- ストリームデータロガー
- PVモニター