単相2レベルH5インバータ
回路図エディタにおける単相2レベルH5インバータコンポーネントの説明
概略ブロック図
インバータスイッチングブロックの概略ブロック図と対応するスイッチの配置および名称を図 1に示します。

H5インバータブロックのブロック図と入力パラメータを表1に示します。
成分 | コンポーネントダイアログウィンドウ | コンポーネントパラメータ |
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![]() 単相2レベルH5インバータ |
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コントロール
制御パラメータとしてデジタル入力を選択すると、ユーザーはゲート駆動入力を任意のデジタル入力ピン(1~32)に割り当てることができます。例えば、 S1に1を割り当てると、デジタル入力ピン1はS1スイッチゲート駆動ピンにルーティングされます。さらに、 gate_logicパラメータは、ユーザーの外部コントローラ設計に応じて、アクティブハイ(ハイレベル入力電圧VIHでスイッチがオン)またはアクティブロー(ローレベル入力電圧VILでスイッチがオン)のゲート駆動ロジックを選択します。
制御パラメータとして「モデル」を選択すると、信号処理モデルからIGBTのゲート駆動信号を直接設定できます。コンポーネントには入力ピン「ゲート」が表示され、5つのゲート駆動信号を[S1、S2、S3、S4、S5]の順序でベクトル入力する必要があります。モデルから制御する場合、ロジックは常にアクティブハイになります。
ゲート制御の有効化をチェックすると、外部 PWM 有効化デジタル信号の使用が有効になります。
PESB最適化
PESB最適化オプションは、特定のコンバータモデルで利用可能です。PESB最適化を有効にすると、すべてのコンバータの短絡状態空間モードが統合され、同じ状態空間モードとして扱われます。例えば、三相コンバータ内の1つのレグが短絡し、PESB最適化が有効になっている場合、三相コンバータ内のすべてのレグも短絡状態になります。この短絡モデリングの簡素化により、マトリックスメモリを大幅に節約できます。
デジタルエイリアス
コンバータがデジタル入力で制御される場合、コンバータが使用するすべてのデジタル入力にエイリアスが作成されます。デジタル入力エイリアスは、既存のデジタル入力信号と並んで「デジタル入力」リストに表示されます。エイリアスは「Converter_name.Switch_name」のように表示されます。ここで、 「Converter_name」はコンバータのコンポーネント名、 「Switch_name」はコンバータ内の制御可能なスイッチ名です。